風水に関しまして、筆者はほとんど詳しくなく、知識もほぼないのですが、
ひとつだけ、興味深い経験をしたことがあります。
わたしがOLとして働いていたころ、とあるオフィスビルの高層階に勤めていたのですが、
その1階に小さなホールがあり、たびたび、企業がイベントを開いていることがあったんですね。
そしてある時、たまたま、水晶系の企業さん?たちが、ブースをいくつか作られていて、イベントを開かれていました。
わたしはあまり興味がなかったのですが、一緒にお仕事をしていた方にお誘いされ、行ってみることに。
そこで、本当に何気なく、「風水無料診断」
(もしかしたら、30分500円とか、そういう格安料金だったかもです)
のブースがあり、伺ってみたんです。
ちょっと怪しげというか、メイクの非常に濃いおばさまだったように思います。
そのおばさまの指示通り、家の中の配置図を書きました。
「北はどっち?」
「え、わかりません・・・」
「(絶句)・・・」
というような、すごくあほな会話をしてしまったような記憶があります。
おばさまの名アシストのもと、当時住んでいた実家の家具配置などをざっくり記入し、
アドバイスを受けていました。
そして、わたしの部屋について、おばさまがアドバイスをしようとしたときに。
「・・・・・この、長い空間はなんですか?」
「あ、ベッドです。」
「え、あなたここ(同じ部屋の中の違う場所)で、布団敷いて寝てるってさっき言わなかった?」
「あ、そーです。ここ、誰も使ってなくて、荷物すごく置いてます」と、返すと。
おばさまは、すごいテンションになり、
「何やってるの!!!!!!
使ってないベッドをここに放置、しかもこの方角なんて!!!!
絶対絶対絶対ダメ!!!!
もう、今すぐ、今日帰ったら処分手続きしなさい!!」
と、大声で。
「いや、でも、下にぎっしり、古い絵本とか詰まりまくってるんで、無理です」
「あなた!!!!!!!!あなた、これ、ここにね!!!死人が寝てるのよ!!!!!
空のベッドを放置するってことは、死人が寝てるってことなの!!!!
あなた、彼氏とか今いないでしょ?!
結婚も、このベッドがここにある限り、無理よ!!!
これがね!!!全部の運気を吸ってるの!!!」
とのこと。
もう、あまりにも、おばさまの勢いがすごすぎて、圧倒されたわたしは家に帰って、
笑い話のつもりで、母に伝えました。
しかし、母は神妙な顔・・・。
その後、わたしが長期出張から戻ってきたときに、忽然と、ベッドは姿を消していました。
おばさまの説得が本当だったのかどうかわかりませんが、
その後わたしはそのオフィスビルで出会った主人とお付き合いをすることになり、まもなく結婚しました。
おばさまは、今日もどこかで、誰かに、全身全霊で風水アドバイスをされているのでしょうか。
あまり、信じていなかったんですが、おばさまの言いつけを守って、玄関は綺麗にしておきますね。
おばさま、ありがとう。