祖父母、両親、子供が同じ屋根の下で暮らす、二世帯住宅。
正確には、三世帯、四世帯が住むケースも多いでしょう。
一般的に欧米の家は数百年も持つといわれていますが、
日本の家は長くても百年が精一杯といったところです。
これは欧米の家が立派で、日本の家はお粗末ということではありません。
日本は高温多湿の気候であり、
しかも家は主に木材で作られています。
また地震も多い。
こういう環境化では家が長持ちするはずもなく、
百年単位ぐらいで立て替えるのは当然のことといえるでしょう。
とはいえ百年もあれば、三世代から四世代は暮らせるほどの期間です。
家相の影響は、その家に長く住めば住むほど、
かつ代を重ねれば重ねるほど強くなっていきます。
本人よりも子、子よりも孫という具合に
その影響は大きくなっていきます。
家を建てた本人にとってみれば、
家相は運命でありますが、
その家で生まれた子にとっては、宿命ということになります。
宿命を背負った子供がやがて成人し、
再び同じ家で子を産めば、宿命はさらに強化されて、
その孫に宿ることになります。
家相の良し悪しは、孫の代になるほど、はっきりしてくるということです。
生活様式がどんどん新しくなっているのに、
家相だけは古臭いままにしておくのは、
やはり時代にそぐわないといえるでしょう。
家相をまったく無視するのもよくありませんし、
かといって、それに束縛されるのも考えものです。
もっと柔軟に家相と付き合っていくことが大切になります。